かわさきそだちガイドブック
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’saFrermeoicv豆知識tipsかわさきつや菜「菅ののらぼう」はおいしいと評判です。市内の直売所のみの販売なので、市外からわざわざ買いに来てくださる方も多いです。 のらぼう菜は多摩区菅地区に古くから伝わる古代野菜です。苦み のらぼう菜は多摩区菅地区に古くから伝わる古代野菜です。苦みやえぐみが少なく、ほのかに甘いのが特色。ビタミンや鉄分、食物繊維も豊富です。 収穫時期は2月中旬頃から5月上旬です。初めの頃は葉も茎も味が濃く、生のまま食べられますが、甘さがあるため、茹でておひたしやごま和えにするのがおすすめです。 のらぼう菜は2月中下旬頃から生長が著しく、そのままだと上へ上へと伸びて細く硬くなりがち。そこでうちの畑では、肥料をたっぷり入れて土壌を改良したり、亡き夫・髙橋孝次が開発した独自の栽培技術である「深摘心(※)」で生長点を下げるなどの工夫をしています。そのおかげで収量と品質が向上し、太くてやわらかくて甘味のあるのらぼう菜を収穫できるようになりました。 夫は「菅に伝わるのらぼう菜を後世に伝えていきたい」と2001年に「菅のらぼう保存会」を立ち上げました。その遺志を受け継ぎ、今ものらぼう菜をつくり続けています。※最初の収穫時に地面から葉を数枚残し、株の中心の茎をできるだけ低い位置でカットする方法。 郷土野菜「のらぼう菜」の研究中に生まれ、10年の歳月をかけて育てた後に品種登録した新品種で、正式な品種名は「川崎市農技1号」です。葉や茎に光沢があることが特徴で、収穫期は2月下旬から4月上旬です。苦み・くせが無く、甘味があるため幅広い料理に合います。 香辛子は味の素株式会社で品種改良された「川崎生まれのハーブペッパー」です。唐辛子の中でも代表的なハバネロや、ブートジョロキア系の唐辛子から生まれました。 一般的な唐辛子の辛味成分「カプサイシン」に代わって辛みが1/1000に抑えられた「カプシノイド」が含まれており、独特なフルーティーな香りと美味しさが楽しめます。 「カロテノイド」を始めとする各種栄養素も豊富で、健康的な体づくりをサポートします。 4月下旬〜5月中旬にかけて苗を植え、8月上旬〜10月下旬に収穫します。▶のらぼう菜は学校給食をはじめ、市内のキムチ専門店やベーグル店でも使われており、多くの人に愛されている。髙橋園芸 髙橋 寛子さん (多摩区菅野戸呂)香辛子こうがらしのらぼう菜

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