川崎の農業

川崎市は、多摩川の豊かな自然の恵みを享受し発展してきました。江戸時代には水田の開墾によって大規模な稲作地帯が形成されておりましたが、近代以降は工業都市へと歩み始め、高度経済成長期以降は東京のベッドタウンとしての急激な宅地開発により都市化が進展しました。

このページでは、川崎市の農業の特色や情報、かわさきそだちPRキャラクターの「菜果ちゃん」が答えるQ&Aコーナーなどを掲載しています。

川崎の農業の特色

全体

本市農業の特色は、消費者ニーズを敏感に捉える情報力とそれに対応した多様な営農形態です。
その1つが、生産・販売が個別の農業者やグループで完結する直売で、例えば野菜の直売には、庭先や個人直売所、グループによる共同直売所での販売、また、観光農業等を通じた販売があります。

梨、メロン、ブドウ、シクラメンなどについては、贈答用の宅配や沿道での販売などが中心に行われています。さらに、JA セレサ川崎が運営する大型農産物直売所「セレサモス」での販売や、市場への出荷、スーパー・飲食店等の小売店へ独自に販路を開拓し販売する農業者もいます。

市南部地区(川崎区・幸区)

工業・商業が中心である市南部地区は、コマツナやホウレンソウなどの軟弱野菜(収穫してからの痛みが早い野菜)などの露地野菜(屋外において栽培される野菜)の栽培が行われています。

販売は直売が中心となっています。

市中部地区(中原区・高津区・宮前区)

中部地区の中でも、中原区では、コマツナやホウレンソウなどの軟弱野菜やエダマメなどの露地野菜、パンジー、ハボタン、シクラメン等の花き・鉢物が栽培されています。

高津区では、露地や施設の野菜を中心に、果樹、花き等が栽培されています。

特に、橘地区ではキャベツやブロッコリー、トマト等が多く栽培されています。養鶏や酪農・養豚といった畜産も他の区と比べて多く営まれています。

市内で農家数が最も多い宮前区では、ブロッコリーやダイコン、トマト等の露地・施設野菜、果樹では梨やブドウ、また、メロン栽培も行われています。他の区と比べて、花き・植木の栽培は特に盛んで、馬絹の花桃は有名です。

市北西部地区(多摩区・麻生区)

多摩区では、梨、ブドウ、ウメ等の果樹栽培が盛んに行われています。露地野菜では甘く柔らかなのらぼう菜が近年注目を集めています。

麻生区では、岡上、黒川東、黒川上、早野の 4 地区が農業振興地域に指定されており、露地や施設野菜、果樹、水稲が栽培され、さつまいもの掘り取り等の観光農業も行われています。

川崎の農業に関する情報

川崎市における農業に関する諸情報(農家数や農地面積など)は、農林水産省による統計調査である農林業センサスにより御覧いただけます。

「農林業センサス」は概ね5年に一度行われており、最新の農林業センサスは2020年に実施されており、下記リンクより神奈川県での情報が御覧いただけます。

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/x6z/tc50/nousen/nousen2020.html(外部リンク)

また、農林業センサスの中間年に市内農業のおおよその実態を把握し、農業施策立案等に資するため、付状況をはじめとした市内農業の基本情報を調査する「川崎市農業実態調査」を実施しています。

本調査は、国の統計調査である「農林業センサス」の中間年に実施することとしており、こちらも概ね5年に一度行われております。

下記リンクより、最新の情報が御覧いただけます。

https://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000097875.html(外部リンク)